確定申告するとお得ってほんと?
サラリーマンだけど「副業」をしている、「物件を持っていて家賃収入がある」といった場合、「確定申告」をする必要があります。
20万円弱程度の副収入の場合は「確定申告は必要ない」とも言われていますが、やはり申告しておくほうがよいでしょう。
「確定申告」すると税金をたくさん払わないといけない、だとか会社に分かってしまう…などと不安に思っている方も多いようですが、税金が発生する収入があるのに「無申告」だと「脱税」になりますし、「無申告」ですと「ほぼ会社に分かってしまう」ものなのです。
実は「確定申告」するほうがおトク!
20万前後の「雑所得」の範囲の場合の収入でも、その収入を得るようになった段階で「1ヶ月以内に」税務署で「開業届け」を出すほうがおトクだということはご存知でしょうか。
「雑所得」の場合にも「必要経費」が認められますが、その範囲は以下のような感じです。
- 売買、入出金などの手数料
- 筆記用具
- 電話代、通信費の按分したもの
- 切手など郵送にかかった費用
- パソコン購入費用(減価償却)
- セミナーなどに行った場合はその交通費
しかし「開業届け」を出し、「個人事業主」として運営して収入を得ている場合には、その収入を得るためにかかったものはすべて「経費」となります。
以下のものなどがさらに経費として認められています。
- 自宅で開業しているなら、賃料を按分したもの
- 水道光熱費の按分したもの
- 接待交際費
- 印刷にかかるコピー代やインクなど消耗品費
他にも基本的に「事業を行うのに必要な費用」が「経費」として認められているのです。
ただし家賃などは全額ではなく、事業所の割合を考えて「按分」して申告を行います。
割合として説明がつくように妥当な設定をする必要があります。
年間100万円の収入があっても決算で副業の収入が「0」になることも…?
例えば年間で売り上げとしては100万円あったとします。
しかし経費を差っ引いて50万が実質の「売り上げ」となった場合でも、申告する金額が「0」になることがあります。
どういうこと?と思うかもしれませんが、これが「青色申告」での「複式簿記」「毎日記帳」を行っておいた「総勘定元帳」という帳簿があれば、最大で「65万円」が控除されるようになっているから。
50万円の最終の収入の場合で「青色・複式簿記」で処理していたら50万円が丸々控除されてしまう、ということですね。
実際筆者も開業した年は控除で収入は「0」でした。